眞子さまの結婚会見とこれからくる社会の予兆

眞子さまの結婚会見とこれからくる社会の予兆

 

一般人になられたので眞子「さん」なのですが、まだ慣れないので、おいおい直して行くことにします。

しばらく間が空いてしまいました。

26日の会見次第で、皇室のこれからが変わると思って見ていたのですが、予想以上にひどい会見で、あの夜は一睡もできず具合が悪くなりました。

ですが、眞子さまの発言を聞いて、この4年間の出来事は私が考えていたよりもずっと単純だったのだと、ばかばかしくて泣けて笑えてきました。

今年4月の小室文書。

あんなもので、国民がお二人を理解し味方につくはずはない(と当然予測できるから)、皇室を失望させたいという意図を持つ者によるものか、もしくは宮内庁が眞子さまの結婚に反対する世論を盛り上げたくてわざとあのような文書を公表させたのかーなどさまざまに深読みしてみたのですが、なんのことはない、単純に眞子さまは、あの文書を出したら世間がどう思うかなど全くわからない、かなり幼い思考をする方でいらっしゃったというのが真相のようです。

眞子さんの発言:金銭問題の対応も留学も全て自分が指示した

「本日まで、私が公に発言する機会は限られてきました。そのために生まれてしまった誤解もあったと思います。一部の方はご存じのように、婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした。例えば、圭さんのお母様の元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めて頂きました。圭さんの留学については、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと、私がお願いしました。圭さんのすることが独断で行われていると批判され、私の気持ちを考えていないといった一方的な憶測が流れるたびに、誤った情報が、なぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、いわれのない物語となって広がっていくことに恐怖心を覚えるとともに、つらく、悲しい思いを致しました」

この発言により、いろいろなことがわかってしまう。

圭さんの留学が速報で流れた同時くらいのタイミングで、文春は奥野法律事務所の所長のインタビュー記事を出している。その中で、奥野所長が彼の留学にかかる生活費を支援するつもりだと話している。

ただ、おかしいのは圭さんが奥野所長に留学の話をしたのは5月末だと言っている。

これから事務所の仕事をやめてアメリカに行くというのに、報告があまりに遅いし、奥野所長から支援を受けられなければ彼はどこのお金を当てにして留学をするつもりだったのかーそれは多分結局皇室が・・となんとなくみんな感じていたけれどあえて触れなかったところ。

さらに、秋篠宮殿下はこの留学については全く知らされていなかったという設定だった。

秋篠宮家に何も告げずにアメリカに留学した小室さんという設定で、彼が到着したと同時に、「納采の儀は行えない」という報道を被せて秋篠宮殿下の怒りを演出していた。

それがこの会見で眞子さま本人から直球の答えが出てきたことになる。

皇族の関与を疑わせないようしているのに、堂々と正面突破で出してきたのは、私は皇族なんだから私の指示なら誰も批判できないという驕りのようなものも感じられて、それも本当に残念。

圭さんを庇って・・という見方もありますが、それなら男が止めろよと思いますし、彼は結局眞子さまの指示に従うだけで何もできない人なのだということもよくわかりました。

「圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと、私がお願いしました」で実現した留学の中身−フジテレビ「グッディ」から

そしてもっと残念なのが、この発言に対して、宮内庁も他の皇族方も、火消しに走らないということ、それどころか佳子さまも宮内庁も「誹謗中傷」で傷ついた可哀想な被害者の眞子さまというスタンスでコメントをしていることです。

■佳子さま、姉想う談話が「泣ける」 一番の理解者で味方「誹謗中傷にも触れた」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e42678e79f3719af69d2728fd0b623725b3b11b7

 〜〜佳子さまは眞子さんが会見したホテルにも姿をみせた。

コメントを発表し「姉は、これまでもこれからも自分にとってとても大切な存在です」「一緒に楽しい時間を過ごせましたし、姉がいてくれたおかげで救われた気持ちになったことが多くありました。心から感謝しています」と記し、「小室圭さんが姉のことを大切に思ってくださっていることをありがたく感じています」と結婚を喜んだ。

 一方で「結婚に関して、誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があったことを、私もとても悲しく感じていました」とも記し、「今後は、姉と小室圭さん、小室圭さんのご家族が、穏やかな日々を過ごせるようになることを心から願っています」とした。

宮内庁の方も、定例会見で、

■宮内庁長官「お支えする立場として大変申し訳ない思い」…眞子さん記者会見で

https://news.yahoo.co.jp/articles/21c17387e42eb879a080561157fe100aaead714b

宮内庁の西村泰彦長官は、28日の定例記者会見で、26日に結婚した秋篠宮ご夫妻の長女小室眞子さんの記者会見について、「体調が万全でない中、お考えやお気持ちを自身の言葉で真摯(しんし)に述べた」との受け止めを明らかにした。

 会見で眞子さんが「誤った情報」に恐怖心を覚えたと明かしたことに「あそこまで苦しまれてこられたことに、お支えする立場として大変申し訳ない思いがした」と話し、宮内庁としてホームページ以外の情報発信のあり方を研究する考えを示した。

本当にまずいのは、皇族が婚約内定者と言ってもまだ民間人の小室さんに自分の指示で留学させたということ、あり得ないほどの高待遇が皇室の威光によってなされたことを暴露してしまっているということです。

それなのに、誹謗中傷のことばかりで、その件が全く問題にされていない。

また、誹謗中傷とは何を指し、誤った情報とは何なのか、その説明は一切なく、「誹謗中傷」とさえ言っておけば不都合な話が全て封印できると思っているような使い方にも違和感を持ちます。

何かの使い方に似ているなと思ったら、「陰謀論」という言葉でした。

CIAが不都合な真実を隠すために作戦として使った「陰謀論」「陰謀論者」という言葉。

似てる・・。

「国民の分断」と「皇室は支配層」ということを露呈した眞子さまの結婚

この会見でもう一つの残念なことは、「この結婚を祝福するものは感謝できる日本国民」で、そうでないもの、「反対したもの(=誹謗中傷したものということらしいが)は感謝できない国民」だと、堂々と国民を分断をしていることです。

このことについて、いつものように岩田太郎氏の記事にて的確に指摘されている。

<ご結婚」で終わりではない、皇室問題を衆院選の争点にする秘策>
https://news.yahoo.co.jp/articles/d54e49e821fb06290602296fec5d70ce06f83c6f

象徴天皇制の形成・展開過程に詳しい名古屋大学人文学研究科の河西秀哉准教授は、「今回の結婚で国民の“象徴天皇観”は分断された」と分析。「保守派からの批判だけではなく、『(私よりも公を重要視する上皇陛下の)平成流』を高く評価する層からも、眞子内親王の姿勢への疑義が見られるようになった」と述べ、皇室に多少なりとも関心を寄せる国民の批判が、今や広い層に拡大したと示唆した。

記事では反対派が多いことは祝福派も分かっており、それは眞子さま自身の認識されている。

反対、賛成で分断された国民の両方から、皇室制度そのものについて「廃止すべき」という意見まで出ているが、それを選挙の争点にできる政治家がいないとも問題提起してる。

こうした中、結婚反対・賛成両派の国民から、「国民に寄り添わない皇室は要らない」「皇族に基本的人権がないなら皇室は廃止すべき」とする皇室廃止論まで出るなど、天皇制が政治問題化している。

「皇室権力に対する忖度で封殺されている国民の声」

との見出しで、

 〜マスコミやソーシャルメディアなどでこれだけ広く多く議論されている象徴天皇制に関して、自由民主党から日本共産党に至るまで、現在行われている衆議院選挙の争点として取り上げる候補は皆無だ。まるで腫物に触るような対応である。

 例えば、大坂4区から出馬した自民党の中山泰秀候補の応援に駆けつけた青山繁晴参議院議員は応援演説の中で、「自民党内の女系天皇賛成論を排除すべきだ」との考えを示し、衆院選で皇室問題を争点化させた。しかし、その青山氏も、「秋篠宮家への会計監査」「元内親王の結婚に至る意思決定のプロセスの開示」など、今回の騒動の中で一部国民が街頭デモやネットで要望の声を上げている問題にまで踏み込むことはなかった。

皇位継承については争点にできるけれど、今現実に起きている皇室制度そのものに対すること、秋篠宮家への会計監査」「元内親王の結婚に至る意思決定のプロセスの開示」(結構はっきり書くね)には言及できる人がいないということ。

また、岩田太郎氏は、こちらの記事↓

■「眞子さまのご結婚と尖閣諸島で既成事実を積み上げる中国の共通項」で、憲法についても触れている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/188394e830e81dd389aa796dc24debe270e9c19a

殿下の国政への介入違反の疑い(第4条)に加えて、小室氏の就学、就職、米国就労ビザのスピード取得、住居選択、警備、渡航、さらに小室氏の母親の借金問題に対する内親王の民事介入など、小室家と秋篠宮家の特別な経済関係は、皇室と特定の個人や団体が結びついて不当な支配力や利害関係を持つことを防止する意図で制定された第8条や第88条に反している恐れがある。

憲法第4条の「天皇は・・・国政に関する権能を有しない」との定め

憲法第8条、第88条で(皇室と一部国民の特別な経済関係の禁止)

秋篠宮殿下は会見で、憲法24条の「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、・・」を持ち出して「結婚を認める」と発言された。

であるなら、皇族に課せられた第8条、第88条は守られているのかという議論がなされなければいけないが、それを誰も指摘しないと。

本当は怖い、自民党憲法草案 国民は義務履行を監視される

さらに、怖いのは憲法改正を公約にしている自民党の憲法草案の中身だ。

自民党の憲法草案は天皇の権力を象徴から元首に強め、今までは憲法第99条で、天皇は皇族が第8条、第88条を守っているか守っていなければ諌める義務があったのを、それを廃止して、国民が義務を履行しているかどうか、国民は監視される側になる改正をしようとしているのだ

 

憲法第99条にある天皇の憲法尊重擁護義務を廃止して、新たに現行憲法にはない国民の憲法尊重擁護義務を設定している。これにより、天皇の権威を高める一方、主権者たる国民の地位を「政府から義務履行を監視される者」に落としているのだ。  専修大学法学部の榎透(えのき・とおる)教授は、自民党草案が憲法を「国民の権利の章典」から、「国民の義務の章典」に換骨奪胎しようとしていると指摘している。秋篠宮殿下の一方的で片務的なお振舞は、まさにこの憲法改悪が実現する前に、そのエッセンスを先取りしたものではないだろうか。

加えて、第8条にある皇室財産の授受についても自民党草案は、現行の「国会の議決を要する」から、「国会の承認を得る」に変更されており、皇室財産をコントロールする者を、国民の代表である国会から政府に移すことを提案している。これも、小室家が疑われるような一部国民の皇室利権の悪用に道を拓くものであり、国家権力を縛る立憲主義と民主主義の否定につながる。

■「眞子さまのご結婚と尖閣諸島で既成事実を積み上げる中国の共通項」
https://news.yahoo.co.jp/articles/188394e830e81dd389aa796dc24debe270e9c19a?page=3 より

こうなってくると政府、皇室の力は今よりずっと強くなる。

自民党の憲法草案では、基本的人権の本質を定める憲法97条を削除している。これは、現行憲法11条と内容が重複しているためだと説明しているのですが、下のような演説を見てしまうと信用ができないのです。

憲法というのは国民が権力者を監視する、権力が暴走しないように権力者の権限を縛るために書かれるもの、それが自民党の憲法草案では、いかに国民が国家に尽くすのかということに重点が置かれている。

これはまさに、世界の支配層の意思を反映したものではないでしょうか。

政府、皇室の力が強くなり、民衆を監視する監視社会へ移行するための憲法、つまりは世界統一政府に向かうための憲法ではないでしょうか。

その中で、天皇の地位はより強められ憲法の縛りもゆるめられている。

天皇や政府には「法尊重擁護義務」(憲法をきちんと守らせる義務)があったが、廃止になり、政府は「国民が憲法を守っているかどうかの(監視)義務」を持つというものになっている。

これはなかなか怖いことではないでしょうか。

今回の眞子さまの会見では、明らかに結婚に反対してきた国民に対して敵意が向けられていました。

それに対して、あのような物言いをした眞子さまを諌める皇族がいなかった。

政治家も何も言わなかった。

岩田さんは最後にこうも書いている。

小室氏が皇室の威光を悪用しないと言えるか?

また、小室夫妻が米国の特定の政治団体や企業と結びついたり、米政府の利益を代表するようになったりする危険性もある。加えて、内親王が米国で出産なされば、お子様は自動的に米国民となり、その関係性から日本の政治が米国の不当な影響を受ける可能性がないとも言えない。これらはすべて、憲法が阻止してきた皇室と一部の国民の特別な経済関係の利用につながるのではないか。

この記事は10月3日に配信されたものだから、小室氏となっているけれど、あの会見で全てを主導していたのが眞子さまだと分かった以上、ますますいろいろな危険性が想像できる。

「誹謗中傷はやめろ」という言葉で肝心なことがかき消されている。

眞子さまは26日籍を入れて一般人になった後も、日常のことは宮内庁の職員が面倒を見ているのだという。

国政免許を取りに行くのにも公用車で送迎されている。

あれだけのマスコミに囲まれているのだから仕方がないと言えばそうかもしれないけれど、一つのルールが崩れるとなんでもありになってしまう怖さがある。

今までの皇室は皇族方の高いモラルや倫理観によって成り立っていたところがある。だから皇族にいくらの予算がついても国民は全く無頓着だったのだ。

それが今回の件で全く信頼できなくなった。

しかも誰も皇族が特定の民間人に皇室利用をさせたとしても調べることも言及することもできないのだから、少しのルール違反にも声を上げないと融通無碍にどんどん暴走してしまうのではないかと不安になる。

私は長らく男系男子の皇統を維持するべきで、女系天皇に必ずつながる女性宮家や女性天皇には反対でした。

でも今は皇室の存在そのものをもう一度考えるべきなのではないかと思うようになりました。

そもそも眞子さまも佳子さまも自由のない皇室が嫌だと言っている、美智子様も伝統が人を苦しめる(でしたっけ?そんなようなこと)をおっしゃっていましたし、雅子さまも心を病んで、祭祀は欠席が多い。

制度自体がもう時代に合わないのではないかと、4年前なら考えられないことを今は思うようになりました。

 

 

 

 

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