愛子さまを天皇にーに潜む怖さ
秋篠宮家の結婚騒動から一気に「女性天皇〜女系天皇」主張の不自然さ
有識者会議の最終報告で、女性・女系天皇の議論が全くなされなかったと時事通信、サンデー毎日から問題視する記事が配信され、政治家も動いているようです。
時事通信では、橋詰悦荘解説委員が名前入りで、サンデー毎日では成城大教授・森暢平氏が、同様の指摘をしています。
立憲民主党も女性天皇を含む皇位継承と、女性宮家創設を目指す検討委員会を設立、14日に会合を開いています。(ちなみに委員長は野田元総理。現役の総理の時に上皇・上皇后両陛下から直接女性宮家創設を託された人です)
立憲民主党は、旧宮家の男系男子の復帰は「特権的に皇族の身分を与えるのは憲法で禁じた門地(家柄)による差別にあたる」として反対の立場。(女性宮家も民間人配偶者に特権的身分を与えることになり、同じなはずですが)
さらに自民党からも石破茂氏が自身のブログで、『国会が求めた女性・女系天皇の是非など安定的な皇位継承策に関し「完全に先送りしたのはとても残念だ」』と書いているそうです。
有識者会議が男系男子の基本は変えない、皇位継承は悠仁さままでは変えないと発言しているのに対して、女性天皇、女系天皇、女性宮家を求める派は、どう考えても次は愛子さまを天皇にしたい願望が現れています。
私はこの動きをとても胡散臭く感じてます。
ヤフコメでも眞子さまの結婚騒動から一気に「愛子さまを天皇に」と言う書き込みで溢れています。
でもよく考えてください。
以前のブログにも書きましたが、女系天皇になった途端に現在の2600年以上続く日本の王朝(男系男子の血の継承)は終わり、愛子さまのお子様からは新しい王朝になります。
歴代の天皇がさまざまな知恵を絞って繋いできた男系男子の継承を終わらせることは、今上陛下の名誉にも関わる問題ではないかと思うのですが、そのことを指摘する人が全くいません。
さらに愛子さまを天皇に、とおっしゃる方は、愛子さまがどなたと結婚されるかについて全く条件をつけず、どんなお相手になるか危惧も抱いていません(ヤフコメを見た私的感想含む)。
秋篠宮家の批判が小室さんの登場からだったことを思えば、なぜ愛子さまなら大丈夫と言えるのかーその点に関して全く信頼しきっていて、条件すらつけないのは不思議ではないですか。
歴史上、女性天皇は8方10代いらっしゃいますが、皆独身を貫くか未亡人でした。
ですが愛子さまを天皇にと仰る方は当然愛子さまが独身を貫くべきだとは思っていません。
ではもし仮に、愛子さまが中国の人と恋に落ちたとしたら、これを人種を理由に結婚に反対することができるでしょうか。
一つ確かなことは、愛子さまが天皇になり、愛子さまのお子さまが次の天皇になった時、女系天皇なったーという表現だけでは済まされない、別の意味が生じると言うことです。
つまり日本の2680年(現時点で)以上続いた王朝は終わり、新しい王朝ができると言うことです。
もしどうしても愛子さまを天皇にというのなら、愛子さまが旧宮家の男系男子と結婚するということにすれば、産まれてくるお子様も男系男子のお子様となり、全てが丸く収まるのですが、これをいう人はほんの少数しかいない上に、結婚相手を強制するのは愛子さまがかわいそうという意見がすぐにどっと追いかけてくる感じです。
さらに言うと、男系と言う言葉に対して、女系という言葉があるかと思うのですが、男系と違って女系は一本の線で繋がっていません。
皇后の子供というわけでなく、側室の子供も多かったので、血の継承という意味では庶民と変わらないくらいわからなくなると思っています。(この辺は専門の先生にも伺いたいところですが)
上の図は、愛子様が天皇になり、民間男子と結婚した場合の皇室の未来予想です。
悠仁さま以外のお子様はみな女系の男児、女児になります。
愛子さまを天皇に、と仰る方は、直系長子の継承(女系と同じ)にすればいいというのですが、もし、愛子様にお子様が生まれなかったときはどうするのでしょうか。
上の図は眞子さんが降嫁前、女性宮家ができたと想定した時のものですが、立憲民主が委員会を開いて女性宮家創設に向けてもう一度議論をすると言っていますから、場合によっては上の図が現実になる可能性は今も全くないわけではないと思っています。
女系を容認した後に、愛子さまにお子様が生まれなかった場合、小室さんと眞子さんの子供が継承するという最悪なことになるかもしれませんが、その場合はどうするのでしょうか。
男系男子の伝統を皇室に求めつつグローバリストの自民党
ここから先は、個人的な受け止め方がかなり入った意見を書きますので、不快になった方はごめんなさい。
皇室に対する政党の違いは、「男系男子を支持する自民党」、「女性宮家から女系天皇を推進する立憲民主党」、「皇室廃止を訴える共産党」と言う括りに一応はなっています。
自民党の中で女性天皇、女系天皇容認派は石破茂さんや河野太郎さん。
ですが、日本の政治家は所詮はDSに従わなければいけない立場。
野党、与党、それぞれの役割を演じつつ、統一政府を目指して一緒に船を漕いでいるところだと思っています。
たとえば、自民党は皇室に関しては「男系男子」の伝統を守る保守のようにみせていますが、実際の政治では日本の土地を外資に買わせやすくして、国籍も5年で取れるように法改正、中国人留学生への高待遇は全て自民党が主導してきたことです。
地方に向けては中国人留学生を1人受け入れるごとに20万の補助金を出すことにして、国が一生懸命留学生受け入れに税金を使ってきたのです。
それによって今では、
こんな学校が出てくる有様。
単純労働者の受け入れも可能にして、2017年当時で日本は移民受け入れ世界4位になっています。
こんな政策をしている政党が保守でしょうか。30年間デフレを放置し、日本を貧しくさせ、税金負担率を46.7%まで引き上げてきた政党が皇室だけは守れると思いますか。
その前に日本人がいなくなるでしょう。
立憲民主党は左の役を担当していますが、これは保守役自民党の引き立てと、自民党のやった左派的政策の責任をなすりつけるために必要な組織として置かれているのだと思います。
日本も世界も、あるのは右と左ではなく、支配層と庶民(奴隷階級)の2つだけです。
では、皇室はどちらの立場なのでしょうか。
今の女性宮家、女性天皇、の動きに皇族方が反対しているとしたら、政治家もあそこまではっきりと動けないと思います。
国際金融家の暗躍する歴史を知っているはずの方でも皇室だけは、まったくそういう権力に取り込まれていない、無垢な存在のように仰る方がいるのですが、そんなはずはありません。
この話は長くなりますが、日本人がチベット人のような、ウイグル人のようなことにならないように、最大の警戒をしなければいけないときだと思います。
世論が支持する女性天皇、女系天皇は本当か?
よく、各種世論調査で大半の国民が容認する(女性天皇、女系天皇)という表現があるのですが、これは果たして本当のことでしょうか。(女性と女系を並列に並べている時点で違いのわからない人に聞いているとしか思えないのですが・・)
その数字が疑わしいと思ったきっかけに自民党総裁選があります。
2020年、自民党総裁選(安倍さんの後を決める選挙)の時、河野太郎氏が立候補を表明しています。
その時、河野氏は堂々と女性天皇、女系天皇を認めていくべきだと発言して注目を浴びましたが、これが保守の強い反発を買い、結局河野氏は(それだけが理由かは分かりませんが)立候補を取り下げています。
そのあとは2021年、今度は菅総理の後の自民党総裁選に河野太郎氏は立候補します。
ですが、その時は河野氏は女性天皇、女系天皇についての持論を引っ込めて語りませんでした(麻生さんに止められていたと言う記事もあり。真偽は不明)。ついでに「脱原発」の持論もこの選挙では引っ込めていました。
80%近くの人が女性天皇、女系天皇を支持しているのなら、なぜそれを封印しなくてはいけなかったのでしょうか。
ちなみに河野太郎氏は、2021年の総裁選の時に、同族企業の日本端子が中国と密接な関係があることが暴露されています。https://hanada-plus.jp/articles/847
河野家の同族企業である日本端子は河野太郎氏も4,000株を保有する。
日本端子株式会社の中国法人のひとつ、北京日端電子有限公司は中国大企業のBOE(北京京東方科技集団)との合弁企業だが、BOEは元々中央軍事委員会からの発案で設立された筋金入りの軍事企業であり、米国の輸出規制のエンティティリストに記載されているファーウェイと戦略的提携を結んでいる。
このような企業との合弁は日本政府も実行する安全保障上のハイリスク企業排除の方針に抵触し、軍民両用の観点から人民解放軍の強化に関与していると言える。
このほかにも、河野氏は現在も2重国籍容認発言で炎上しています。
こう言う方が女性天皇、女系天皇を支持していることも忘れてはいけません。
以下に、女性天皇、女系天皇を支持する記事を貼りました。
中国の背景を疑いながら読んでみると、なぜこれほどマスコミの一部が愛子天皇に必死なのか理解できるような気がしませんか。
時事通信<皇位継承策、国会で熟議せよ 「国民の総意」形成への道【解説委員室から】>
1/16(日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b53aa60fe0172e82541826371db048293da3da9
皇位継承問題の中核にある女性・女系天皇の議論は全くなされなかった。女性天皇の子どもが即位する女系天皇については、保守派がかたくなに反対。
各種の世論調査で大半の国民が容認する姿勢とは対照的である。
憲法は天皇の地位を「国民の総意に基づく」としている。
その基盤を崩しかねない難題に、国会はきちんと向き合い回答を出すことができるのか。「国論を二分する」ことを恐れて議論しなければ、「総意」への道は見えてこない。国会議員が国民の代表としての能力を全開にし、その矜持(きょうじ)を見せる時が近づいている。
問題としているところは、
報告書の内容が悠仁さままでの流れは変えない。事実上の愛子天皇の否定であることはどうなのか。
悠仁さまの次代以降の皇位継承については問題を先送りしただけ。
議論の方向性を未婚の男性皇族が悠仁さま一人という現状を踏まえて、「まずは、皇位継承の問題と切り離して、皇族数の確保を図ること」に限定した。
報告書が示した皇族数の確保策は2案。
(1)女性皇族が結婚後も皇室に残る
(2)皇族の養子縁組を可能にして、旧宮家の男系男子を復帰させる
最大の問題、報告書には「皇位継承策を議論する際の中核を成す女性・女系天皇について検討した部分はない」
菅政権下で集められた有識者会議のメンバーは、女系天皇を拒否する保守派政権の意向を取り込んだでいて、「男系男子で行けるとこまで行く」というのが報告書の基本スタンスになっているが、以下の問題が出る。
・「現実の問題として、悠仁さまの恋愛―結婚が希望通りにうまく進むかどうか」
・スマホの発達した現代に、交際の秘密性が確保されるか、相手の女性に対する誹謗(ひぼう)中傷が起きないか(本文では「誹謗(ひぼう)中傷が、ネット上にあふれることは簡単に想像ができる」と言い切っている)、ゆえに、結婚へのハードルは、過去と比べものにならないほど高くなっている。
・その上、結婚したらしたで、今度は男系男子の制度のために男児の誕生を期待される。
解説員曰く、男系男子の制度は悠仁さまのお相手に男児を産むことのプレッシャーを与える非人間的制度で、自然の摂理を否定するもの。
この制度で、雅子さま適応障害になられて苦しまれたことを教訓にしなければいけない。
そしておそらくこの解説委員が最も言いたかったことは、これ。
結婚の時期を考えれば、今後10年程度で男系男子という大きなプレッシャーを取り除く制度改正をする必要がある。
これこそが安定的皇位継承への道を切り開くことである。
記事の感想>ツッコミどころが満載な記事です。
悠仁さまのお相手がマスコミの集中砲火を浴びるのなら、愛子さまがもし天皇になった場合も同じようにお相手男性はマスコミの集中砲火を浴びるでしょう。
男系男子の世継ぎのプレッシャーが非人間的制度だと言うなら、愛子さまが天皇になった時、愛子さまも同じようにお世継ぎのプレッシャーを感じることになります。
雅子さまは不妊で苦しんでおられました。愛子様が天皇になれば、直系長子の継承になったとしても同じように継承者のプレッシャーを感じることになります。
男系男子の括りを取り払っても子供が授かれるかどうかはわからないのです。
それが非人間的だと言うなら制度自体(皇室)を廃止せよと主張しなければ筋が通りません。
<共同通信>石破氏、皇位継承報告を批判 「政府は問題を完全に先送り」
1/14(金)
https://news.yahoo.co.jp/articles/926f206ad7a05872f17aee258a5469f6e2e60b5d
自民党の石破茂元幹事長は14日、自身のブログで、政府が国会に提出した皇位継承に関する報告を批判した。国会が求めた女性・女系天皇の是非など安定的な皇位継承策に関し「完全に先送りしたのはとても残念だ」と書き込んだ。 皇位継承策については政治が世論を喚起すべきだと強調。「ただ待っていれば『機が熟する』ことはあり得ない。残された時間はそんなに多くないという焦燥感に駆られる」と訴えた。
〈サンデー毎日〉「皇位継承問題」たなざらし 政治は議論を避けるな 社会学的皇室ウォッチング!/18=成城大教授・森暢平
1/17(月)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c2dbf2a4b41613b9c85a3e4e0f52fe340f23070
立憲民主党は、新たに「安定的な皇位継承に関する検討委員会」(委員長=野田佳彦・元首相)を立ち上げ、1月14日に初会合を開いた。馬淵澄夫・国会対策委員長は、報告書の内容について「皇位の安定継承について事実上の白紙回答だ」と批判し、党としての考えをまとめる方針を示した。
委員長となった野田元首相は2012年、「女性皇族残留案」を含んだ論点整理をまとめた自負がある。政権交代で、論点整理自体がお蔵入りした。野田元首相には、その間に女性皇族が減少してしまった事態に対し忸怩(じくじ)たる思いがあり、立憲民主党にはこの問題をテコに与党を揺さぶりたい戦略もあるだろう。
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小泉政権下の有識者会議の報告書には次のようにあった。「戦後の民法の改正により、婚姻の際に女性が男性の家に入る制度や長男が単独で家督を相続する制度が廃止され、現実にも両性の合意による婚姻という観念や相続において長男を特別な存在とはみなさない考え方が広く浸透するなど、男性中心の家族観は大きく変わってきた。家の観念そのものも、男性の血筋で代々継承されるべきものというよりも、生活を共にする家族の集まりととらえる方向へと変化してきている」
社会の変化のもと、女系天皇を積極的に受け入れる素地ができていると明記されているのだ。
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男系維持派(自民党保守派)はいま議論をしたくない。「静かな環境」のなかで、有識者会議の最終答申をそのまま実現したい。しかし、ジェンダー平等が目指すべき目標であるこの国で、女系天皇をつぶすための案を、国民が受け入れるだろうか。「神武天皇の血統」を引いているというだけで、どういう人かよく分からない旧宮家の復帰を、認めるだろうか。懐疑的にならざるを得ない。
すなわち、男系に固執すればするほど、決めることが難しくなるのだ。
男系維持派(自民党保守派)は時間稼ぎによって、女系天皇論を封じ込めようとする。その男系維持派によって、皇室がなくなるという危機がますます深くなる。現実の皇族の苦悩がより大きくなっている。憂うべき事態ではないか。
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記事の感想>こういう皇室の伝統が現代と合わない論を聞くと、それなら皇室廃止と叫ぶべきではないのかと毎回思います。
現代の価値観に合わせて、本人の自由意志を尊重し、自分の好きな人と結婚して相手を特権階級を持つ皇族にする、そうして維持される皇室、それはただの皇族が選ぶセレブクラブになるだけではないですか。
そんなものが皇室と言えるのでしょうか。
『「神武天皇の血統」を引いているというだけで、どういう人かよく分からない旧宮家の復帰』と記事にありますが、それであれば、小室さんのような方がなぜ内親王との結婚が許されているのか。
小室さんを裁可した上で、女性宮家の創設議論をしていたことを考えると、旧宮家の血統は胡散臭くて受け入れられないが、小室さんは内親王が選んだ人だからいいという話になり、全く筋が通りません。
旧宮家について必ずこう言う論調で反対意見がのりますが、結局血統の伝統を廃止して制度だけを残したい、というのが本音なのではないでしょうか。
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