安倍さんは消費者契約法を改正して霊感商法を取り締まった?
安倍さんは統一教会にとって敵だった?と広める人たち
安倍さんと反日宗教の統一教会がズブズブの関係だったとマスコミが連日報道し始めた頃、「実は安倍さんは統一教会の敵だったのですよ」という説を広める人がいました。
最初に言い出したのは門田隆将さんだったと思う。
【安倍元総理は旧統一教会の『最大の天敵』 2/2】
門田隆将「2018年には消費者契約法の改正で『取り消しうる不当な勧誘行為の追加』に【霊感等による知見を用いた告知】と霊感商法を”名指し”した。この2つの法改正で、明らかに統一教会を狙い撃ちしている。だから、安倍さんは【統一教会の天敵】」 pic.twitter.com/EyS1AVQNJF
— ピーチ太郎3rd (@PeachTjapan3) July 26, 2022
この話は、ほんこんさんもテレビで引用して広めている。
一方的なマスコミの“アベガー支援”報道に呆れる。安倍晋三首相は2013年4月、消費者裁判手続特例法を閣議決定し、2018年には消費者契約法改正で霊感商法の契約取り消しを可能にした。文化人、虎ノ門では既報だが、ほんこんさんが正義のミカタでも暴露。嘘だというなら2つの法律を調べてから反論せよ。 https://t.co/6mYCqEQ1K8
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) July 30, 2022
また、櫻井よしこ氏も週刊新潮8月25日号で、「安倍元総理と統一教会はマスコミが言うようなズブズブの関係だったのか」と問いかけ、そうではないという論拠として消費者契約法改正の件を上げている。
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安倍氏が統一教会と親密な関係にあるとしたら右の法改正はなかったであろう。このように、安倍政権が統一教会の霊感商法取り締まりを厳しくしたことメディアはほとんど報じない。逆に統一教会と安倍氏・自民党を貶める報道が目立つ。その一例、8月3日の朝日新聞社説はこう書いた。
「国民の暮らしを守るべき政治家が、霊感商法や高額な献金が社会問題となっている教団の活動に、お墨付きを与えるようなことはあってはならない。岸信介元首相以来の付き合いと言われ、
この件を否定しているのは、紀藤弁護士。
霊感商法の相談が減ったのは、統一教会が献金を寄付という形に変えたから
門田隆将大先生の「霊感商法の法律を制定した安倍さんは、統一教会の天敵」説、あえなく撃沈。 https://t.co/nOfPoruyIQ
— チョピン@ファイザー4回接種済 (@chopin1989) August 10, 2022
紀藤弁護士)
霊感商法に対する法律も、自民党が作ったと言う誤解が広がっているが、実は自民党案ではなくて、野党からの提案を自民党、公明党が受けて、超党派で「霊感商法」の問題を入れていただいた。
ただ、霊感商法が入っても、宗教法人がおこなう霊感商法については手付かずなんですよ。
「宗教法人が行う霊感商法については手付かず」
この辺のカラクリは、鈴木エイト氏が解説したTBSの番組に詳細がありました。
(統一教会日本支部の田中会長は)(霊感商法なるものは『過去も現在も行ったことがない』と主張しています。これに関しては、組織ぐるみの霊感商法、現在は商品を介在させない霊感商法へ移行している、その形が変わってるだけだよと、そういうことなんですか?)
「実際に2009年の民事裁判で高度な組織、伝道と一体となった組織的な活動と認定されています。
しかし、2010年以降は確かに商品と引き換えの消費者契約として、高額な壺を買わせるとか、そういう商品と引き換えにお金をいただくみたいな形は実際取っていないんですよ。
高額な献金を課して、例えばこの時期だと、430万円の教典のセットとか言っていたんですが、献金した人、家庭に箱を授けるみたいな、献金と引き換えという形ではないんです。騙して連れてきた受講生に『家系図の講座を行います』って形で受講料として20倍を請求すると。家系図自体は受講生に渡すのではなくビデオセンターが常に預かっているという。
霊界の家、善霊堂というものを献金の代わりに授けるみたいな、消費者契約法の消費契約として取り締まれないような形を今もやっているので、そのあたり非常に巧妙さが増してきたなと感じます」
(売買契約じゃないと取り締まられないということなんですか?)
「例えば契約書があるわけではない。以前は100万円の絵画を買わせる時には契約書、領収書があったんですよ。今はそういうのがなく、献金の見返りとして何かを授けるみたいなやり方の場合、それをどこまで消費者契約って形で消費生活センターとかが扱えるのか、まず非常に難しいかなと思うんですよね」
つまり、統一教会は、霊感商法にならないように巧妙にやり方を変え、契約書、領収書が介在する霊感商法という形を取らずに、寄付をさせるやり方に切り替えた。そして、その寄付額に応じて壺などをプレゼントする手法を取ることにしたのだ。
消費者庁は、霊感商法のような取引は所管でも、寄付については所管外。
信者を洗脳し、家族の反対を押しきって多額の寄付をしてしまうことが問題になっていますが、それは寄付なので消費者契約法や特定商取引法では何もできないということ。
下のグラフを見ても、統一教会が、この寄付形式に変えた2010年から統一教会に関する相談件数が減っていることがわかる。
被害が減ったというよりも「霊感商法」対策としての、カテゴリーに入らなくなったとみるべきではないか。
それにしても この消費者契約改正だけで、安倍さんは統一教会とズブズブの関係ではなかったとか、統一教会と戦っていたというのは、他のさまざまなニュースからも無理があると思うのですが(実際この法改正は被害者を救済していない)、いまだにこの説を書き込む人がいるのに驚きます。
以下に、統一教会の金集めの実態について、統一教会と安倍元総理及び自民党との関係についてわかる記事や証言を並べてみます。
□日本から「年500億円」搾取した統一教会https://news.yahoo.co.jp/articles/06b0349e7c7914f3715923373991ecd596796ed7
「旧統一教会がどれほどの金を集めたのか、正確にはわかりませんが、たとえば米ニューヨーク・タイムズ紙は、7月23日に『1980年代半ばまでに、数十億ドルという寄付金が日本の家庭から教会の金庫へ流れた』としています。また、同紙の別の記事では、1976年から2010年にかけて、日本の旧統一教会からアメリカに36億ドル、つまり4700億円以上も送金されたとしています」(新興宗教に詳しいジャーナリスト)
□<SmartFLASH>【旧統一教会】女性信者が訪問販売をおこなう「マイクロ隊」の実態を取引業者が初告白
“マイクロ隊” とは、若い女性信者の売り子たちがマイクロバスで移動することから、いつしか呼ばれるようになった名前だ。女性信者たちは、特定の場所で全員、降ろされ、そこから一定の範囲を手分けし、戸別訪問して商品を売り歩く。夕方になると、再び降ろされた場所に集合して、バスに乗って帰る。
〜略〜
「〜〜20代で旧統一教会系のマイクロ隊に入り、脱会した女性信者を知っていますが、かわいそうなことに、今も足に後遺症があるんですよ。わずかな昼食休憩を除き、1日に何十kmも歩かされる。それで足の骨がすり減り、歩けなくなるような若い女性が多いんです。本当にひどいことをするなと思いますね。
訪問販売は教会の資金稼ぎのためにおこなわれますが、同時にマインドコントロールの一環でもあります。信者の洗脳を“再凍結”、つまり解けないように強化する目的です。睡眠時間と休憩を最小限に切り詰め、労働力として酷使することで、信者たちに考える時間を与えず、稼ぐことが神の救いであると教え込むのです。結果、自分たちは正しい信仰をおこなっている、と信じて疑わなくなります」
〜略〜
「信者たちは相互監視により、24時間コントロール下に置かれています。通常、年会費3万6000円を支払うことが求められるので、1000名の会員がいれば、年間3600万円もの資金が集まるわけです。教会は、信者たちからの売り上げの吸い上げや、献金などさまざまな名目で収益を得ています」(渡辺弁護士)
□<デイリー新潮>「韓国に現金を運ぶのが日本人女性の使命」 統一教会で人生が変わった23歳の女性元信者の話 https://www.dailyshincho.jp/article/2022/07200601/
「会社を辞めアルバイトをしていたんですが、10万円程の給料は全部献金していました。教会側からもらった小遣いは月に1万2千円。
私の場合、霊の子(獲得する信者)を3人作り、1週間の断食をしていたのですが、合同結婚式に行けることが分かったのは出発の3日前でした。
その時、給与明細書のような細長い紙を渡されたんですが、そこには“祝福番号”と相対者(配偶者)の名前、所属教会、年齢が書いてありました。
経歴など書いてなかったし、写真も付いていなかった。
私の相対者は韓国人でした。幹部の人に“日本は経済の使命がある。お金を使って世界の為にならなければならない。
韓国は主の国、そこへ嫁に行くということは、王子様のもとに乞食か犬を、もらっていただくようなもの。向こうへ行ったらいつ帰れるか分からない。日本のお金をお父様(文鮮明氏のこと)のもとへ運んでゆくのは日本の女性の重要な使命なんだ”と言われました」
統一教会を利用し、便宜を図ってきた安倍元総理
□統一教会の票を振り分け、統一教会をほぼ党公認状態にしていた安倍元総理
(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/114165 ●安倍元総理が票振り分けに影響か… 旧統一教会側の選挙支援めぐり元国会議員が新証言「安倍氏に相談していた」)
□統一教会から世界平和統一家庭連合に名称変更のときも、安倍さんの関与が疑われている(https://news.yahoo.co.jp/articles/e0cca16c0dd918905af2e7c839ce71b48b71d319 ●旧統一教会の名称変更は“総理のご意向”か…認証前後「安倍首相×下村文科相」面会8回も)
□安倍元総理は統一教会を監視団体から2006年に解除した国民の敵
第706回『門田隆将「安倍元総理は旧統一教会最大の天敵」と絶賛する実態は「安倍元総理は統一教会を監視団体から2006年に解除した国民の敵」』【水間条項TVhttps://t.co/Tv1IdX3I9S
— globalhawk8 (@globalhawk8) July 31, 2022
□2009年から9年間4900億円のお金が韓国に送金。一部、北朝鮮にも。捜査のメスが入らなかったのは「政治の力」
#ミヤネ屋
有田芳生氏
「2009年から約9年間に4900億円のお金が韓国に送金されている。中には反共主義と言いながら、北朝鮮の平和自動車にも毎月お金が。そういうところに捜査当局がメスを入れようとしたが、何も動かなかったのはなぜかと警察庁の幹部に聞いたところ、『政治の力なんだ』と言われた」 pic.twitter.com/6oA2ijIyuZ— 但馬問屋 (@wanpakuten) August 11, 2022
□国家公安委員長が統一教会と繋がっている
・ 二之湯国家公安委員長、旧統一教会絡み近年「被害届ない」警察庁慌てて訂正 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/850671
二之湯国家公安委員長は、2018年に旧統一教会の関連団体が京都で開いたイベント「ピースロード」で実行委員会委員長を務めたと明らかにした人物。
二之委員長は会見で、統一教会の霊感商法で2010年最後に「被害届はない」と発言も会見後、警察庁は10年最後に「検挙がない」と訂正。
被害届は出ていたのに、検挙はしていない、握りつぶしていた?と想像することもできてしまう。
*国家公安委員会は,国務大臣たる委員長及び5人の委員によって組織されており,委員は内閣総理大臣が両議院の同意を得て任命することとされている。(https://www.npa.go.jp/hakusyo/h14/h141001.pdf)
つまり任命したのは安倍元総理。
山谷えり子しかり、二之湯さとししかり、安倍政権下では公安警察の上に立つ国家公安委員長に、統一教会とベッタリ癒着してる議員ばかりが選ばれて来たのだから、そんな奴らが統一教会を厳しく監視するわけもなく、ここまで被害が広がったというわけだ。そして、そんな人事を繰り返したのは安倍晋三だ。
— きっこ (@kikko_no_blog) July 27, 2022
□ 2021年9月、統一教会の集会にビデオメッセージを送っている安倍元総理。
「韓鶴子総裁はじめ皆様に敬意を表します。」
□弁護団の抗議文を黙殺した安倍元総理
上の件(メッセージを送付した件)で、霊感商法被害対策弁護団は安倍元総理の事務所に抗議文を送っている。
安倍元総理は黙殺。
ほんの一部のニュースを拾うだけでも、安倍さんが統一教会と戦ってきた説はあまりに無理があり過ぎる。
コメント
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