女性宮家創設案は消えていない

女性宮家創設案は消えていない

女性宮家創設案は、小室さんの登場で消えたと書く記事がありましたが、実際には消えていませんでした。

6月30日、第8回目の有識者会議では、今後は女性宮家創設と、旧宮家の男系男子の皇籍復帰と2つの案に絞って議論することが決まったと座長の清家氏が明らかにしています。

竹田恒泰氏は6月21日のyoutubeチャンネルで、有識者会議が『皇位継承は「男系男子を尊重した上で皇族数を増やす」と結論』づけたと、

「KK現れたから女性宮家の話が吹っ飛んだ。女性宮家をするってことは、すなわちKKが皇族になる。KKの子供が将来天皇になる。これが女性宮家ですよ。こんなもの通るわけないっしょ」

と喜んでいましたが、この後『何か』によってまた復活したことになります。

7月1日に配信された新潮の記事も『小室圭さんが潰した「女性天皇」「女性宮家」 上皇、美智子さまは泣く泣く断念』というタイトルがついていて、女性宮家は消えたような報道です。

つまり、6月30日の有識者会議の前には「女性宮家案」は白紙になっていて、今度は旧宮家の皇籍復帰についてだけの議論になるはずだったではないでしょうか。それが『何か』で覆った。

 

2021年6月30日 共同通信/皇族減少対策、2案に限定 女性宮家と男系皇籍取得

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安定的な皇位継承策を議論する有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)は30日の第8回会合で、皇族数の減少対策として、「女性宮家」創設など女性皇族が結婚後も皇族の身分を維持すること、旧宮家(旧皇族)の男系男子が皇族となることの2案に絞り込み、議論していくことを確認した。清家氏が会合後、記者団に明らかにした。
有識者会議はこの方針に基づき、菅義偉首相への答申をまとめる方針だ。政府は答申を踏まえ、秋までに議論の結果を国会に報告する。

清家氏は記者団に「秋篠宮さまの長男悠仁さまの世代で、十分な数の皇族が皇室にいていただく必要がある」と説明した。

2021年7月1日 新潮/小室圭さんが潰した「女性天皇」「女性宮家」 上皇、美智子さまは泣く泣く断念

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皇位継承策を巡る白熱した議論の末、ついに「有識者会議」のヒアリングが終了した。だが、女性・女系天皇は封印され、女性宮家創設についても手詰まり感が禁じえない。その背景には、皇統を揺るがせた古(いにしえ)の怪僧・道鏡(どうきょう)に擬せられる、小室圭さんの存在があった。

〜〜略〜〜

「私は過去に開かれたすべての有識者会議でヒアリングに参加していますが、小泉政権下や野田政権下と違い、今回は“アウェー感”を全く覚えませんでした」

そう振り返るのは、麗澤大学教授の八木秀次氏だ。

「私が訴えてきた男系男子による継承を頭ごなしに否定する方はおらず、旧宮家の皇籍復帰についても議論の俎上に載せられていました。それどころか、専門外のメンバーからも男系継承に肯定的な声が上がっていた。世論は確実に変化していると感じました。やはり、小室圭さんの存在が世論に与えた衝撃は計り知れないものがあったのでしょう」

“コムロ前”と“コムロ後”で、国民世論は劇的に変化していたのである。

「眞子さまと小室さんのご結婚を巡るトラブルが顕在化したことで、期せずして女系継承の問題点が浮き彫りになりました。一般の方々も小室さんのような方が皇室に関わることは望ましくないと感じているはずです。この問題が長期化すれば皇室への敬愛が大いに損なわれかねない、と。小室さんの登場で国民が女系継承に具体的なイメージを抱けるようになり、それが皇位継承に関する議論にも少なからず影響を与えているのだと思います」

〜略〜

小室さんが天皇の父親になる可能性も否定できない。だが、奇しくも小室さんに起因するトラブルによって、女性・女系天皇ばかりか、女性宮家創設の機運も潰(つい)えつつある。

〜略〜

「有識者会議のヒアリングに参加したメンバーからも、“小室さんの問題が片付かない限り、皇室制度について冷静な議論は望めない。小室さんの存在が頭を過る状況では国民的な理解を得ることも難しい”という声が聞こえてきます。すでに有識者会議は、現在の男系男子に限定した皇位継承順位を維持することを確認し、女性・女系への継承資格拡大は見送る方針を固めている。また、菅総理は皇室の在り方への思い入れが乏しく、官邸内には“悠仁さままでは決まっているのだから、先々のことは次世代の人が考えればいい”というムードが広がっています」

一方、今後も議論が続く女性宮家創設案は、上皇さまの強いご意思で進められてきた。昭和天皇の皇統に連なる愛子さま、眞子さま、佳子さまというお三方の内親王までに限定する方向で、皇室内のコンセンサスも得られていたという。しかし、宮内庁関係者によると、

「ここに来て他ならぬ上皇さまに変化が窺えるようになりました。というのも、女性宮家とセットで旧宮家の男性の皇籍復帰が論じられることが増え、そうしたお考えを持ち合わせておられない上皇さまは議論の趨勢を懸念されているのです。他方、美智子さまは、初孫である眞子さまには皇室に残ってご公務に邁進してほしいと願っておられました。しかし、小室さんの一件で世論が沸騰。眞子さまが“第一号”になるはずだった女性宮家創設についても、このまま議論を進めれば国論を二分する事態になりかねないと、上皇ご夫妻は憂慮されるようになったのです」

 

新潮の記事で興味深いのは、「女性宮家創設案は、上皇さまの強いご意思で進められてきた」とはっきり書いていること。

2017年の新潮の記事も小室さんスクープは女性宮家を望む上皇・上皇后(当時は天皇・皇后)が退位特例法に女性宮家について安倍政権が全く触れてないことに失望して、両陛下にちかいNHKの記者に小室さんをスクープさせ、眞子さまの降嫁が近いことを国民に知らせようとしたと書いていました。

当時は天皇皇后両陛下の意思を仄めかすような記事は書くべきではないと、新潮に対して保守派は批判的であったと思いますが、今回はこの部分はなんとなく暗黙の了解というかスルーされているように思います。

上の記事のタイトルは一応、『小室圭さんが潰した「女性天皇」「女性宮家」上皇、美智子さまは泣く泣く断念』となっていて、『すでに有識者会議は、現在の男系男子に限定した皇位継承順位を維持することを確認し、女性・女系への継承資格拡大は見送る方針を固めている』とまで書いてあるのですが、そうなると何故、8回目の有識者会議で再び「女性宮家案」が浮上してきたのでしょうか。

その理由はやはり上皇・上皇両陛下がいまだに女性宮家を望んでいることが大きいのではないでしょうか。

例えば、こんな書き方。

“女性宮家とセットで旧宮家の男性の皇籍復帰が論じられることが増え、そうしたお考えを持ち合わせておられない上皇さまは議論の趨勢を懸念されているのです。”

旧宮家の皇籍復帰の考えは持ち合わせておられないーとなれば女性宮家しかなくなります。

断念は一時的で、小室さん問題が落ち着いたら(国民が静かになったら)また議論する。その時にすぐに議論ができるよう、スタンバイさせておくーそういう意味での一旦、断念なのではないでしょうか。

破談どころか、まだまだ小室さんが皇族になる芽すら完全に無くなっているわけではないのです。

 

安倍元総理、2019年3月「旧宮家復帰は全く考えていない」

安倍元総理は2012年に政権を取った後、野田元総理がまとめた女性宮家創設案をすぐに白紙に戻しました。

ですが、その後も進展はなく、旧宮家の皇籍復帰について動く様子はありませんでした。そして2019年、国民民主の大塚耕平議員がこの件について質問すると思わぬ答えが返ってきます。

その時の様子がまだ動画に残っていました。

安倍元総理は男系継承の重みとは言いながら、「GHQの決定を覆すことは考えていない」「旧宮家の皇籍復帰については考えてない」と答えています。

 

さらに旧宮家と現皇族との密接な関係について詳しく説明しながら質問をされた藤田文武議員。

 

旧宮家には男系男子がいることは、現皇族方は皆知っている。

寛仁親王も、旧皇族とは親戚として仲良くしており、皇籍復帰したとしてもなんら違和感がないーと生前おっしゃっていました。

それでも上皇・上皇后両陛下は旧宮家の皇籍復帰よりも女性宮家を創りたい。

安倍元総理も、政権奪取後はすぐに女性宮家案を白紙にしたのですが、そのわりに、当初積極的だったはずの旧宮家の男系男子の皇籍復帰を完全に否定しています。

2019年といえば、最初に小室文書が出た時。あの時も散々批判され、贈与ではなく借金だということが今と同じように繰り返し報道されていた頃。

それでもまだ旧宮家の復帰はタブーだったことを思えば、今回の会議はまだ前進しているのでしょうか。

それにしても、これだけ連日問題だらけの報道がされても皇室の中の誰も破談に向けて動いていけないのが不思議なのですが、そこにきてまだ女性宮家の芽が消えてないのは本当に信じられない。

このまま結婚されるようなことになれば、男系男子の皇統云々よりも皇室不要論の方が高まりそうですがが、皇室の中にそのようなことを心配する方はいらっしゃらないのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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