政権と結びついていたこびナビ
こびナビを検索すると、“「こびナビ」は新型コロナウイルス感染症や新型コロナウイルスワクチンに関する正確な情報を皆さんにお届けするプロジェクトです。”となっています。
2021年6月、当時ワクチン担当大臣だった河野太郎氏は、自身のブログ(https://www.taro.org/2021/06/ワクチンデマについて.php)で、
新型コロナウイルス感染症のワクチンに関するデマが流布されるようになってきました。
そもそもなぜ、ワクチンに関する正しくない情報が飛び交うのでしょうか。
このような書き出しで、ワクチンの安全性に対して警鐘を鳴らす人たちに反論しています。
*今日、河野さんの当時のブログ記事を確認してみたら、前よりもずっと簡素で、激しい部分が削除されていました。
2021年当時、その時公開されていた河野太郎氏のブログを引用したのですが、そこには以下のような文章が入っていました。
ワクチンデマを流す目的は、一、ワクチンを批判して、自分の出版物やオリジナル商品に注目を引き寄せて、お金を稼ぐ、二、科学よりも自分の信奉するイデオロギーに基づいて主張する、三、過去に誤ったことを発言したために抜け出せなくなっている、四、自分に注目を集めたい、ということが大きいと言われています。
当時、この主張に大変腹が立てたものでしたが、この辺りがなくなっていました。

ただ、ブログの最後には同じ文言があります。
この項は「こびナビ」( covnavi.jp , @covnavi)の監修をいただいております。
そして、この「こびナビ」がここにきて、厚労省を含む政府と密接な関係を持ち、同時にSNSでのインフルエンサーと協働していると認めていたことがわかりました。
【In fact】というサイトから
厚労省やYoutubeとも連携する、「こびナビ」とは何か? 【ワクチンのファクト⑯】

新型コロナワクチンの接種開始後、積極的なメディア出演を通じてワクチンの推進活動を行っていた医師の集団がある。「こびナビ」。「こびナビ」とはどのような団体で、何を行っていたのだろうか。(田島輔)
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InFactが調査したところ、「こびナビ」に関し新しい事実が分かる資料が見つかった。
「アジア欧州財団」という、アジアと欧州の交流を深めることを目的としてシンポジウム等を行っている機関(参照)で、2021年10月19日~21日にかけて開催された、「Risk Communication for Public Health Emergencies(公衆衛生の緊急事態のためのリスクコミュニケーション)」と題するシンポジウムの資料だ(参照)。このシンポジウムの3日目である10月21日に「こびナビ」の幹事である谷口俊文医師(参照)が登壇していた。
そして、シンポジウムの資料(参照)には「What is Cov-Navi? An example from Japan.(「こびナビ」とは何か?日本の事例)」という項目がある。〜〜
そこで、資料で紹介されている内容について、興味深い点を翻訳する。
“「こびナビ」は厚生労働省を含む、政府と密接した関係をもっています。また同時に、「こびナビ」はYouTuberのようなSNSでのインフルエンサーと協働しています。”
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“例えば、「こびナビ」は新型コロナワクチンの誤情報についてワクチン担当大臣に説明を実施しています。「こびナビ」のメンバーは、厚生労働省ウェブサイトのQ&Aの作成についても、厚生労働省を支援しているのです。
厚労省が提供する「新型コロナワクチンQ&A」の作成も支援しているとなると、やはり、「こびナビ」と厚労省との間にはかなり緊密な関係があるということだろう。
そこで、「こびナビ」に対し「厚生労働省を含む、政府と密接した関係」とは何を意味するのか問い合わせたところ、以下の回答を得た。
我々は外部の専門家として専門知識の提供を求められ、これに対し公表されている論文や、各国公的機関等からの推奨内容やそれらの判断に関わった科学的エビデンスを、メンバー間で吟味した上で、提供させていただいております。
厚生労働省を始め日本政府とは、専門知識の提供依頼に対して、論文や各国の公的機関の推奨事項を整理して情報提供を行うことで、ともに「正確な情報を専門家でなくても理解できる言葉に翻訳して市民へ提供する」という目的達成のための協働関係にあると認識しております。厚生労働省とは、コロナワクチンに関する正確な情報を市民に提供するという目的達成のため、協働関係にあるとのことだった。
SNSとの関係
また、「こびナビ」はYoutubeやTwitterといったプラットフォーマーとも強い協力関係にあるようだ。「アジア欧州財団」のシンポジウムの資料には以下の記載がある。
Twitter JapanのようなSNSも「こびナビ」に協力しています。「こびナビ」は、Youtubeから「a trusted flagger (公認報告者)」に招待され、新型コロナワクチンに関する誤情報を広めるアカウントを優先的に報告でき、そのアカウントは停止される場合があります。
「こびナビ」がYouTubeの「trusted flagger (公認報告者)」となっていることやTwitter Japanと協力関係にあることは、これまでに報じられていないと思われる。
YouTubeの「trusted flagger (公認報告者)」になると、YouTubeのガイドラインに違反する、「誤情報」を発信するコンテンツの存在をYouTubeに報告した際、優先的に審査を受けることができる(参照)。「こびナビ」がYouTube上の誤情報を報告した場合には、動画が削除される可能性が高いということだ。YouTube等のプラットフォーマーと「こびナビ」との関係は具体的にどのようなものなのだろうか。そこで、InFactでは、「こびナビ」に対し、プラットフォーマーとの関係について以下の質問を行った。
①これまでに、どのような誤情報に基づいて、どのようなYoutubeアカウントの停止をYoutubeに申し立てたのか御教示いただけないでしょうか。
② 「こびナビ」とTwitter Japanとの協力とはどのようなものなのでしょうか。Twitter Japanにおいても、Youtubeの「公認報告者」プログラムと同様の制度があるのでしょうか。
これに対し、「こびナビ」の回答は次のとおりだった。
Youtubeへの報告は、Youtubeの策定している「Misinformation policies:COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の医学的に誤った情報に関するポリシー(https://support.google.com/youtube/topic/10833358?hl=ja&ref_topic=2803176)」に基づき、当該箇所を具体的に指摘することとなっています。最終的にポリシーに違反しているかどうかを判断し、動画の削除を決定するのはYouTube側です。
Twitter Japanとの関係性に関するご質問につきまして、Twitter JapanがYoutubeの「公認報告者」プログラムと同様の制度があるか、当方では把握できておりません。ご指摘の「協力」につきまして、Twitter社からは当方の活動主旨にご賛同いただき、広告枠を無償提供していただきました。
「こびナビ」はプラットフォーマーとの間でも密接な協力関係があるようだが、なぜ、「こびナビ」がプラットフォーマーからそこまでの信頼を獲得しているのは分からない。
日本版Youtube公式ブログには、「ワクチン接種に関する有害な誤情報」への対策について、日本の厚生労働省とも協議しながら取り組んできた旨の記載があった(参照)。「公認報告者」の選定についても、厚労省が何らかの関与をしているのだろうか。
コロナ禍のような緊急時のリスクコミュニケーションは、政府と国民との信頼関係を構築する上で非常に重要だ。だからこそ、コロナワクチンに関する情報提供が適切・公平であったかは厳格に検証されなければならない。それは提供する内容だけでなく、少なくとも一方の当事者との距離感も問われる。つまり第三者性だ。
InFactでは今後も、コロナワクチンに関する情報提供が適切であったか否かについて、その第三者性の観点から検証を続けていく。
In Fact「こびナビとは何か?」政府・厚労省と密接に協働し、SNS上では検閲の優先的立場を与えられていた 〜 厚労省の責任回避のための尖兵か https://t.co/SlIHIpZ2e2
— シャンティ・フーラ (Shanti Phula LLC) (@shantiphula) November 25, 2022
こびナビは、YouTubeの「公認報告者」で、ワクチンに関するご情報を広めるアカウントを優先的に報告でき、アカウントを停止にできる、と。
こわいよーhttps://t.co/Ga1WSbJe6W pic.twitter.com/pO7i6hYkj8
— 藤江🟠元国会議員秘書YouTuber (@JINKOUZOUKA_jp) November 22, 2022
下は、京都大学の福島先生が厚生労働省の人たちに問いただしている動画。
福島雅典
(京都大学名誉教授)さあ、
木下 喬弘(こびナビ副代表)さん
忽那 賢志(大阪大学教授)さん
知念 実希人(小説家・医師)さん
その他のワクチン推進派の方々相手に不足はないはず。
どうぞ、反論して下さい‼️#ワクチンを中止しよう https://t.co/7zWJYHHlwI— エピファニーOK (@epiphany_ok) November 25, 2022
少し長いバージョン
こちらはワクチン接種でご主人を亡くされた須田さんの会見。
本当に泣けてくる。このワクチンを勧めた人は、きちんと説明をするべきだし、1909名もの人が接種後になくなっていることをもっと重く捉えて責任を感じてほしい。
繋ぐ会 須田さん
「今、乳幼児にまで接種を勧めていますけど、あとどのぐらい犠牲者が出たら満足ですか?夫が打ったロットでもう6名亡くなっている。あとどのぐらい死者が出たら接種が中止されますか?」
「打たせたいなら安全性と危険性どちらも伝えた上で接種させるのが本当」 pic.twitter.com/NCFDXyR6Gs
— Yuiko (@wotakumame) November 25, 2022
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